【書評】わたなべぽん『やめてみた』身近な例が刺さります。人間関係も、やめてみた!?
やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方 [ わたなべぽん ]
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わたなべぽんさんの『やめてみた』を読みました。
とてもとてもうなずくことの多い本でした。
- この本のテーマ
- こんな人におすすめ
- 第一章では毎日使っているものを疑う。本当に要るの?
- 第二章では、自分の過剰な自意識をすてる「似合わないって、思ってるだけ?」
- コラム さらに晩酌のビールも捨てる!
- 第三章では心の中も。思いこみ、恐れを捨てようと試みる。
- まとめ
この本のテーマ
冒頭で、ぽんさんがずばりテーマを書いています。
この本のテーマは”やめてみる”です
私の生活の中の「なんとなく使ってきたけど本当に必要かどうかわからないもの」や
「なんとなくモヤモヤする考えグセ」などを思い切ってやめてみよう!
というお話です。
こんな人におすすめ
まずわたし!!(笑)
ものだけでなく、思い込みやへんな習慣とかも疑っていきたいと思っているタイプのひとにはとってもおすすめです。
特に主婦や女性には、身近な例ばかりでとても身につまされます。
ドキっとすることがたくさんです。
あと、マンガなので軽く読めます。内容は深いですが。
気が付けば読み終わってるくらい、読みやすいです。
第一章では毎日使っているものを疑う。本当に要るの?
章のタイトルは 家の中で、やめてみた
・炊飯器
・テレビ
・そうじ機
・ごみ箱
をそれぞれ使うのをやめた経緯を書いています。
そうじ機のくだりでは、フロアワイパーで代用し始めて結局そうじ機をやめたことが書かれています。
そうじ機が重くて何となく「かけるのは明日でいいや」って思ったり
フロアワイパーのいいところに「うるさくないから夜でも平気~」とか
書いてあるちょっとしたセリフが「あるある!」って感じです。
第二章では、自分の過剰な自意識をすてる「似合わないって、思ってるだけ?」
この章のテーマは 身の回りのもので、やめてみた
・メイク
・服(の似合うに合わないの思い込み)
・コンビニ
・スマートフォン(の使いすぎ)
について書かれています。
服については悩みが深いですね・・・。
そして深堀りしていくと、いろんな本心が見えてきます。
コラム さらに晩酌のビールも捨てる!
「なるほど!」とヒザを打ったのが、途中にコラム的にはいっていた
毎晩のビール をやめた話です。
毎晩飲むのはやめた方がいいよね・・・とうすうす思っていたぽんさん。
しかしなかなかやめられずにいます。
そんなある日、食後の洗い物のときに空き缶を処理しようとして驚きます。
さっき自分が飲んで満足していた飲み物は、サンプルでもらってそのまま忘れていたノンアルコールビールテイスト飲料だったのです。
そこでぽんさんは考えます。
「ってことは私が毎晩のビールに求めていたものってなんだったんだ・・・」
それは「味」でも「酔い」でもなく
シュワシュワした飲み物で”カンパーイ”って労をねぎらうことだと気づいた私
それからというもの、外食やお祝いのとき以外は
炭酸水で済むようになったのだとか。
自分が本当に求めていた部分を満足させることができれば、あとは「やめる」ことができるのですね。
第三章では心の中も。思いこみ、恐れを捨てようと試みる。
タイトルは 心の中も、やめてみた
もやもや人間関係
お詫びの巻
「充実させなきゃ」の巻
いちばん刺さる章です。
もやもや人間関係は、ぽんさんが友人夫婦と話をしていて、奥さんのほうと「自分勝手な友人に付き合うのは疲れるよね」という話をする場面から始まります。
こういう風に感じることって実は多いよね・・・と共感しまくりで読んでしまいました。
それを聞いていた友人のだんなさんにさらりと「少し離れてみればいいんじゃない?」と言われ、ぽんさんと奥さんは大慌てです。「そんな!波風立てるのも嫌だしさ!」
だんなさんは自分の体験談を語り、「しょっちゅう合うだけが友達じゃないしさ」と言います。
その言葉に動かされ、ぽんさんは少しだけ友達付き合いを「変えてみる」決意をします。
「友人関係は休んでもいい」と思えるようになったぽんさんはある日、「愚痴を聞いて」という友人の誘いを断ってみます。
その結果・・・しばらくたってからその友人からのいつもと変わらない明るいメール。
今までは「お誘いを断るのは悪いこと」だし、嫌われたら、嫌っていると思われたらどうしよう・・・と動けなかったのです。
この思い込みを捨てられるのは本当に大きいですよね。
こうしてぽんさんは少しずつ自分の時間を取り戻していきます。
まとめ
・「あるある」がたくさんあって、とてもうなずける。
・自分を大切にするようになっていく過程が書かれている。
・すごいドラマは起こらないが、人間関係のところではいかにもありそうな「恐れ」を乗り越えていく様子がとてもリアル。
おススメです。
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おしまい