【書評】オイコノミア ぼくらの希望の経済学 NHKEテレ「オイコノミア」制作班,又吉直樹 著
オイコノミア ぼくらの希望の経済学[本/雑誌] / NHKEテレ「オイコノミア」制作班/著 又吉直樹/著
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 小説・エッセイ > ノンフィクション > ノンフィクション(日本)
- ショップ: CD&DVD NEOWING
- 価格: 1,620円
- どんな本なの?
- どんな人が書いてるの?
- ポイント1 何にでも値段をつけちゃうところが面白い!
- ポイント2 何でも値段つければいいの!?結婚の価値は年間60万円!?どういう意味なの?
- ポイント3 又吉さんが面白い。
- 感想
どんな本なの?
身近な問題を経済学で考えようという番組、NHK のシリーズ番組『オイコノミア』をまとめた本です。
身近な問題を経済学で考えようという番組です。
オイコノミアという言葉は、現在の「エコノミクス」つまり経済という言葉の語源なのですね。
どんな人が書いてるの?
NHK の番組 シリーズ番組『オイコノミア』をまとめた本ですので、基本的には番組制作のNHKとなりますね。
主な出演者は、お笑い芸人の又吉直樹さん。
又吉さんのひとくちポエムも載っています。
毎回、経済学の先生といろいろな問題について話していきます。
ポイント1 何にでも値段をつけちゃうところが面白い!
身近なことを経済学で読み解くという番組。
何にでも値段をつけちゃうところが面白い!
プロスポーツについて、 恋愛に役立つ経済のテクニック、保険は結局得なのか、格差について…。
気になるテーマがたくさんあります。
ポイント2 何でも値段つければいいの!?結婚の価値は年間60万円!?どういう意味なの?
結婚の価値は年間60万円なんだそうですよ!本当なんでしょうか?
ある経済学者が作った幸福の計算式で求めると、結婚の幸福は年に約60万円だそうです(笑)
結婚してる人としてない人との幸福感の差異から求めているらしいです。
なんでもそれなりの視点からお金(数字)で 計算して見せてくれます。
これがなかなか面白いです。
しかし、矛盾するようですが、そもそもこんなこと(値段を付ける)をする意味とは…?
大竹:経済学の場合は、目に見えない価値を金銭に換算して見えるようにすることで「金銭以外の大事さ」を示すことができるんです。
又吉:目に見えるものしか信じない人達に、愛を目に見える形にしたってことですか。
大竹:うまいこといいますね。
「オイコノミア ぼくらの希望の経済学」より
なるほど!
目に見えないとされているものを、あえていったんお金や数字という「見える形」にしてみて、「いやいや、それだけじゃないでしょ?」という考えを持つことができるということですね。
いったんはそのものについての価値と言うものを考えてみるための、きっかけづくりですね。
ポイント3 又吉さんが面白い。
これは個人的な好みなのですが、又吉さんの ツッコミが面白いです。結構鋭いし、読んでいても「あ、それ聞きたかった」というような素朴な疑問も臆せずに聞いてくれてます。時々は良く分からないモノもありますが・・・。
あと芸人としての色んな生活のエピソードも楽しいです。
又吉さんは売れない芸人としてコンビニでアルバイトを始めるまで、自分に愛想はないと思ったことはなかったそうです。
コンビニの店長さんから言われて気が付き、自分としては「レジが自分(又吉さん)じゃないとダメなおじいちゃん」が居るということを評価して欲しかったとか・・・。
今はかえってそれで(愛想が無くて)人気があるような感じもしますね。
小説を書いたり、こういうちょっと学術的な番組に出たりするには、気難しそうな感じ、でちょっと面白いというのはプラスですね。
感想
テレビ番組というものは、NHKのもであっても、小学校高学年にわかる程度の言葉で説明するようにしている、とどこかで聞いたことがあります。
そのおかげでとてもわかりやすいです。
詳しくないジャンルは、大人だからといって、急に難しいこと言われてもわかりませんからね。
対談形式で一本の番組を20ページずつくらいにまとめてくれてます。12本分収録。どこからでも読みやすいです。
オイコノミア ぼくらの希望の経済学[本/雑誌] / NHKEテレ「オイコノミア」制作班/著 又吉直樹/著
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